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KAI-KAN_retratos001

1967924日(日曜日)

植民地の住民と数名の訪問者が集合すると、30年前に我々の日本人植民地を開拓した人々に敬意を表するための表彰式が始まった。年々発展を続けるこの村にとって、彼らは永遠に思い出に残る人々だ。開会式に続き表彰状とメダルの授与が終わると、バーベキュー、すき焼きと飲み物を囲んで、食事会が行われた。若者達が踊りを披露するなか、他の人々は歌で盛り上がった。 [グラミーニャ男女青年会の議事録より]

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ブラジルはサンパウロ州西部に位置する都市、マリリア。そこから更に40キロ西に向かった場所にグラミーニャと名付けられた小集落があります。『時折 – グラミーニャの日系家族』はブラジルと日本を舞台に、グラミーニャの日系ブラジル人家族が紡いだ数々の思い出を振り返りながら、彼らが歩んだ道筋を辿るドキュメンタリー映画です。それぞれの脳裏に刻まれた喜びと悲しみ、出会いや別れなどの思い出を見つめるとき、時間の帯が折り重なり、ブラジルと日本、過去と現在という時空の隔たりを超えた世界が広がります。

2008年のブラジル日本移民100周年は『時折 – グラミーニャの日系家族』の直接の制作動機ではありません。しかし、作品の主題である「歴史と思い出の微かな接点」を効果的に表現する上で、この記念すべき出来事は重要な要素です。本作品では移民史そのものを取り扱うのではなく、現在という時点までグラミーニャの日本人家族がどのように移民史を生きたのか、そして「今」という瞬間に彼らが移民史をどのように生きているのか、ということに着目します。登場人物それぞれの記憶を細かく追求することで、映画『時折 – グラミーニャの日系家族』は新たな歴史を語ることを試みます。

『時折 – グラミーニャの日系家族』はパウロ・パストレロが監督する二作目の長編ドキュメンタリー映画です。処女作の『高架3.5(原題“Elevado3.5”)』(75分)はジョアン・ソドレ、マイラ・ビュラーとの共同監督作品で、2007年には南米で最も重要なドキュメンタリー映画祭 It’s All True Film Festivalで大賞(CPFL Energia / Janela para o contemporâneo賞)とフランス大使館賞を受賞しました。『時折 – グラミーニャの日系家族』はプリモフィルムス(ブラジル)とComme des Cinéma(フランス)の共同制作作品です。2010年にブラジルと日本にて撮影を行い、劇場公開は2011年を予定しています。


 
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